昨日、新しいベースを購入しました。
Turner Renaissanceのアコースティックベースです。
アコースティックベースと言えば、僕の中では
MTVアンプラグドの時にみんな使ってるな~、
的なイメージなので、大好きな懐かしい映像をいくつか。
基本的にエレキよりも温かくてかつ密度が濃い音色、
でアタック感がウッドベースにも通じるような生々しい感じ、
エレキでもウッドでもない独特な音色、
無理やり例えるとプレベを優しくして更にアタック感を加えた感じでしょうか。
個人的にそんな感じの音が大好きやし、
アコースティックメインで小編成、かつ大音量じゃないライブで
使ったらオモロイやろな~、とずっと考えてて、
いつかいいのを手に入れたいな~、と前々から思ってました。
で、今度ライブをするとある現場で、
「MIYAさん、アコースティックベースって持ってますか?」
という事になったので、ちょうどいいタイミングやな、と思い
購入に至った訳です。
普段、消耗品やデジタル系な機材はネットで買うんですが、
さすがに竿モノは実際に弾かないとわからない事だらけなんで、
都内の楽器屋さんを、十数件程巡ってきました。
選んだポイントとしては、
・エレキやアップライトベースのキャラとは明らかに違うキャラを持っている
・右手のタッチに対する反応の度合いが生々しい
・ピエゾピックアップのハウリングなノイズ対策が出来ているか
・ボディ形状や弾きやすさ
・プリアンプ部分の操作性の良さ
を重点的に考慮して選びました。
そして、かなりの本数を弾いてきたので、
特に印象に残った何本かを書いておきます。
Larrivee B-03RWE
ブロンズ弦が張られてたせいか、かなりブライトで上質な音色。
プリアンプも秀逸でかなり色んなバリエーションの音作りが出来そう。
良い意味で、個性的ではないので色んなジャンルに使えそうです。
ATELIER Z cbj-245
エレキのアトリエZの音が好きな人は、どストライクなんじゃないでしょうか。
アトリエ独特のリッチさの中に、アコースティックの生々しさをプラスした感じ。
プリアンプ部もかなり幅広い音作りが出来そうな感じでした。
Ovation Elite TX Bass B778TX-5
オベーションのアコギのベース版、まさにそんな感じです。
ラウンドバックがファイバーなので、木の鳴りとはまったくキャラが違い、
人工的なハコ鳴りな感じです。
何と、プリ部分にチューナーがついててビックリ、すごい発想だと思います。
LANDSCAPE Sweet Jazz ARB-204 [Fretted]
僕、Gibsonの335の見た目がめっちゃ好きなので、見た目は120点です。
ランドスケープと言えばアップライトベースが有名なので、
その延長線上の考えで、作られてるんじゃないでしょうか。
今回はフラットワウンドのフレッテッドを試奏したんですが、
見た目とは裏腹に、音色はエレキにかなり近い感じでした。
Godin A4 FRETTED
僕、ゴダンのガットギターの音色は結構好きなんですが、
それを裏切らない出来栄えです。
見た目からは想像できないくらい、生々しい音色でした。
プリアンプ部もしっかりしてるし、ギターシンセ用の13ピンGKアウトがついてたりと、
楽器としての色んな可能性を感じさせてくれる一本でした。
マグネットピックアップもついてるA4 ULTRAというのも試奏したんですが、
マグネットがある分、よりエレキ的なサウンドでした。
Martin BC-16GTE
マーチンだけあって、まさに正統派、ど真ん中直球な音色でした。
悪いところを探せと言われると、特にない優等生タイプです。
楽器としての作りの素晴らしさはさすがでした。
他にも何本か試奏したんですが、メーカー覚えてなかったり、
感想うる覚えなので、このへんにしときます。
で、本題のTurner Renaissanceです。
このベース、アレンビックの創立メンバーのリック・ターナー氏によるものなんですが、
氏の狙っているポイントが僕の好みとドンピシャで、
試走して5秒でコレにしようと決めたくらいでした。
上記のポイント別に解説していくと、
・エレキやアップライトベースのキャラとは明らかに違うキャラを持っている
→明らかにどちらとも違います。ふくよかで温かで艶やか、
そしてボディの鳴りもしっかり表現している、そんな感じです。
・右手のタッチに対する反応の度合いが生々しい
→弦にブロンズ巻のナイロン弦をデフォルトで使う設計になっていて、
張られているのも専用の弦、右手のタッチはガットギター的なムニュっとした感じです。
そのおかげで、タッチで色んな表情をつける事が出来ます。
・ピエゾピックアップのハウリングなノイズ対策が出来ているか
→ノイズはピエゾにしては、ほとんどない部類。
サウンドホールがないお陰か、かなりの爆音でもハウりませんでした。
・ボディ形状や弾きやすさ
→ボディの厚さはソリッドタイプのベースとほぼ同じ、
ハイポジションもかなりボディがザクらてるので、めっちゃ弾きやすいです。
座って弾いた時のボディバランスもとってもいい感じ。
・プリアンプ部分の操作性の良さ
→1ボリューム、1トーンのシンプルなシステムなんですが、
トーンの効きがとってもいいので、かなり色んな音色に調整出来ます。
後、他のベースに比べ、弾く位置での音色の変化がとっても顕著でした。
という感じだったんですが、一番気に入ったのはその生々しさ、
あ、生楽器弾いてるな~という気持ちよさ満開の楽器です。
結構な音量も出せそうなんで、
これでレゲエや、古いソウルミュージックなんか弾いてみるのも
だいぶ面白そうな感じだと思います。
楽器買うときって、人と同じで結構タイミングや
その時の巡り合わせが大きいと思うんですが、
今回、とってもいい出会いが出来て嬉しく思います~!
さて、話は変わりますが、先日お芝居を観て来ました。
ニコルソンズの「モンローが行方不明」。
元々ウチの嫁繋がりで、大阪でKGBとして活動している頃から、
何度か観させてもらってるんですが、
今回もかなり楽しませてもらいました。
劇中に、お客さんとの駆け引きしてるあのライブ感、
音楽のライブとはまた違ったそのやり取りをみるのは、
とても刺激になるし、オモロイです。
そして何より、ちょうど上京してきたタイミングも同じくらいやし、ジャンルは違いますが
関西から東京に出てきて切磋琢磨している姿を見させてもらい、
僕も頑張ろう、と思わさせてもらいました。
今回は、マリリンモンローが大阪にお好み焼きを食べに行く、
という話だったので、思わず影響されて家でお好み焼きしてしまいました。
お陰でおいしく頂きました、
ありがとうございました。